dotstokyo(ドッツ)のコンセプトの非合理性

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はい、みなみです。書きます。
なぜ面倒くさいのか。

今回のテーマは
「なぜ・・・・・・・・・のコンセプトは面倒くさい、理解されない、興味を持ってもらえないのか」 です。 先の記事でドッツの大枠としての “コンセプト” を紹介しました。
しかし、ではなぜこういった “コンセプト” が伝わらないのでしょうか?
その点について、まとめていきたいと思います。


TL;DR


  • “コンセプト”という言葉が一般的な意味とは違う
  • 一般的な認識として「コンセプト=活動目的」
  • ・・・・・・・・・の活動目的は「いつでもどこでも感じる」
  • しかし “コンセプト” は「アイドル×都市」
  • 一般的な意味とのズレがあるため、理解されない
  • 「いつでもどこでも感じる」と「アイドル×都市」が無関係に見える

目次


コンセプトとは


まずコンセプトとはなんでしょうか。

1.概念。
2.企画・広告などで、全体を貫く基本的な観点・考え方。

辞書的には上記の意味らしいです。
他のアイドルグループのコンセプトを見てみましょう。

アイドルのコンセプト


AKB48

「会いにいける」
https://ameblo.jp/akihabara48/

私立恵比寿中学

「永遠に中学生」
http://www.ohtabooks.com/qjkettle/news/2013/08/12121243.html

BiS

「アイドルを研究して、アイドルになろうとする、アイドルになりたい4人組」 https://otocoto.jp/books/book010/

BiSH

「楽器を持たないパンクバンド」
http://www.bish.tokyo/profile/

やなことそっとミュート

「ヤなことだらけの日常をそっとミュートしても何も解決しないんだけど、
とりあえずロックサウンドに切ないメロディーを乗せて歌ってみる事にする。」 http://www.sanspo.com/otacul/news/20161010/otc16101021280002-n1.html

tipToe.

「みんなで青春しませんか?」
http://www.tiptoe-official.com/profile/


中にはコンセプトというよりキャッチフレーズもありますが、
基本的には「活動目的」もしくは「自己紹介」であることがわかります。
つまり、一言でなにをするかわかる、という意味が強いのです。

恣意的に集めたので、たしかに “わかりやすい” ものだけを上げましたが、
よく一般的に使われる意味での「コンセプト」が伝わるのではないでしょうか。

伝わらない理由

では、ドッツのコンセプトを再度確認しながら、
なぜ煩わしさを生んでいるのか、2つの視点から考えます。

1. 一般認識からかけ離れたコンセプト


まず、改めてドッツのコンセプトを見てみると、
「アイドル×都市」です。

これは明らかに上記の一般的な意味の「コンセプト」とは違います。
「活動目的」もしくは「自己紹介」のどちらでもありません。
(自己紹介的ですが、紹介できていません)

その意味では私立恵比寿中学の「永遠に中学生」というものが近いですが、
中学生とアイドルというイメージの近さや、中学校という設定のわかりやすさから、
理解されないということはありません。

もちろん、ドッツのコンセプトも辞書的な意味での
「全体を貫く基本的な観点・考え方。」ではありますが、
グループがなにをするかわかるもの、というものではありません。
むしろ、なにをするのか全くわかりません。

そういう意味だと、先の記事で上げた最終目標である、
「いつでもどこでも感じるアイドル」
がコンセプトと言ってもいいと思います。

本来的な意味はどうあれ、一言でグループの活動を表すことのできないものを、
コンセプトと言い張るために、一般的な認識とズレてしまい、
「ドッツのコンセプトはよくわからない」となってしまうのです。

2. なぜ都市なのかという不明瞭さ


もう1つはコンセプトを理解した上で出て来る疑問です。

「いつでもどこでも感じる」ために、
「アイドル×都市」を持ち出した、と言いましたが、
実はこの説明はかなり無理があります。
というのも、「アイドル×都市」である必要性がないからです。

技術を駆使して「いつでもどこでも感じる」を実現するならば、サイバーアイドル
また、神出鬼没、姿形が不定(どんな姿にもなれる)という意味にするならば、
幽霊アイドル(座敷わらし的な)
“身にまとう” (これも運営からよく出る言葉です) という意味ならば、
ファッション(服装)系アイドルとすることもできます。

ドッツは技術をつかって現場との距離を縮めてみたり
(ライブ中のメンバーの心拍数がわかる)、
五感チェキと称して接触中の録音が聞ける仕掛けをしたり、
身にまとうと称して物販で靴下を販売してみたり、
ノイズをメンバーに演奏させてみたりと、
ライブやそれ以外でも多岐にわたる「飽きない仕掛け」を考えています。

しかし、そこで見いだせる共通点は「いつでもどこでも感じる」ことであり、
都市“に関係性を見いだせなくても、
充分コンセプトとして成り立ってしまっているのです。

一言で言うと、「いろんなことやりすぎて、もう都市関係ないよね?」です。

まとめ


ということで、ドッツのコンセプトについて2点指摘しました。
この2点は、まず最初に感じる違和感と、理解していく上で出て来る違和感です。
非合理だからどうこうというわけではなく、
「認識のズレと説明不足が原因で “コンセプト” の話題に抵抗感持たれてますよ」
という話です。

認識のズレは話せばわかりますし、説明不足も説明すればいいだけです。
むしろ、その部分が解消すれば、もっと気軽に興味をもってもらえるグループだと思っています。
その点だけはメンバーではどうしようもないので、
運営にはがんばっていってもらいたいところですね。

では。

 
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